アルバイトや専業主婦でも任意整理できる?
消費者金融やクレジットカードを使いすぎて、返済ができなくなることはよくあります。
こうした場合、任意整理はとても効果的な借金問題解決方法となりますが、任意整理をする場合、一定の収入が必要と言われています。
アルバイトで収入が少ない人や無職の専業主婦の場合には、任意整理をすることはできないのでしょうか?
今回は、アルバイトや専業主婦でも任意整理できるのかについて、解説します。
任意整理では最低限の収入が必要
任意整理をするときには、消費者金融などの借入先と交渉をして、借金の支払額を減額してもらったり支払期間を延ばしてもらったりして、楽に借金返済出来るようにしてもらいます。
ただ、任意整理の場合、借金が無くなるわけではなく、手続き後に借入先に対して残金を支払わなければなりません。そうすると、その支払いをするため、最低限の収入が必要になります。
たとえば、任意整理後に5年間、月々3万円の支払が残ったら、その3万円については確実に支払いをしないと、債権者から残金一括請求を受けることになって、任意整理による合意が無意味になります。
そこで、無職無収入の場合には任意整理ができないと言われているのです。
アルバイトでも任意整理できる
アルバイトのように収入が低いケースや安定しないケースでも、任意整理はできるのでしょうか?
これについては、ケースバイケースですが、できることが多いです。
アルバイトであっても、手続き後の返済が可能な程度の金額の収入があって、その収入が安定しているなら任意整理は可能です。
これに対し、あまりに収入が少なくて、手続き後の支払いに足りないケースや、収入が不安定すぎて支払えない月がある、という場合には任意整理は難しいでしょう。
ただ、任意整理の場合、個人再生ほどに厳格に収入要件を判断されるわけではないので、収入が低かったり不安定であったりしても手続きを利用しやすく、アルバイトでも利用しやすいです。
専業主婦でも任意整理できる
それでは、無職無収入の専業主婦の場合には、任意整理はできないのでしょうか?
実は専業主婦の場合、無職無収入でも任意整理できることが多いです。
任意整理の支払金は、誰が支払っても良いからです。専業主婦の場合、夫の給料で生活をしていますが、その中から任意整理の支払をしてもかまわないのです。
そこで、夫に充分な収入があって、そこから任意整理後の支払を完済まで継続していけるなら、専業主婦でも任意整理ができます。
このように、任意整理はいろんな人が利用しやすいとても便利な債務整理方法です。
今、借金問題に苦しんでいるなら、是非とも一度、任意整理を検討してみましょう。